何日も雪が降り続いた冬の新潟、小さな村に住むじいちゃん、ばあちゃんにとって雪かきをするのはかなりの重労働で苦痛の毎日だった。
村の人は皆「誰か手伝ってくれたらなぁ〜」と切に思い悩んでいた。
そんなある朝、だれが作ったか分からない小さな雪だるまが、家の前に作られていた。じいちゃんは、その雪だるまを愛おしく思い「この笹だんごを食べて元気出して、雪かきを手伝ってください」と自分のおやつの笹だんごを一つお供えして願ったのでした。
じいちゃんはその日も、雪かきでクタクタになり一日が終わってしまいました。そして次の朝、外に出てじいちゃんはビックリしてしまいました。すでに道路も庭も屋根もすべて、雪かきが終わっていたのです。そこにはスノーダンプを持った「笹だるま」がニコニコ微笑んで立っていました。じいちゃんの優しい気持ちが奇跡を起こし、ある日突然「笹だるま」を誕生させたのでした。
★「笹だるま」はどこかで困っている人がいると聞いたなら、すぐに駆けつけて助けてくれます。そして帰り際にはいつも、「これを食べてください!」と自分の体で出来た笹団子をプレゼントするようになったのです。その笹団子は不思議なパワーがあり、一口その笹団子を食べるとモリモリと元気が湧いてきて、笑顔になる不思議な笹団子なのです。